残高16兆円以上…国の「基金」など議論 秋の行政事業レビュー
政府の事業に無駄がないか検証する「秋の行政事業レビュー」が行われ、河野行政改革担当相らが、残高が16兆円以上にのぼる国の「基金」などについて議論しました。
河野行政改革担当相
「現在の財政状況をふまえると、やはり限られた資源をいかに有効に使っていくかということを考えなければいけないと思う」
11日のレビューでは、複数年にわたって使うことができる一方、残高が16兆円以上に膨れあがっている「基金」などについて検証が行われました。
このうち、スタートアップの研究開発を支援する2060億円の「基金」については、有識者から「具体的な成果目標や終了予定時期が定められていない」といった厳しい指摘が相次ぎました。
河野行政改革担当相
「『いつまでにやったらいいのか分かりません。でも予算を下さい』というような基金の付け方では、これはなかなか難しい」
秋の行政事業レビューは、12日までの2日間行われ、政府は検証結果に基づいて事業を見直す方針です。