第2次補正予算案「基金」に過去最大の8.9兆円
政府が21日に国会に提出した第2次補正予算案で、複数の年度にまたがって支出できる「基金」にあてる予算が過去最大の8兆9000億円にのぼることがわかりました。
基金は不要不急の出費が増え、無駄が多いとの批判も出ています。
財務省がまとめた基金の一覧によりますと、事業の総数は50で、総額は8兆9013億円と、補正予算としては過去最大となりました。去年の38事業、5兆1595億円を大幅に上回っています。
新たな基金は16事業で、2兆4821億円にのぼります。経済対策の規模を大きくするため、基金に多額の予算をつぎこんだ結果、補正予算の総額のおよそ3割にまで膨らみました。
基金は複数年度にわたって支出するため、弾力的に政策を後押しできる反面、コロナ対応や経済対策にしっかりした根拠がないまま支出されているものも多いとの批判もあり、専門家からはしっかり使い道をチェックする機能が必要だと指摘する声も上がっています。