岸田首相“初”の党首討論 立憲・泉代表は“衆議院解散”迫り…
国会では19日、岸田首相にとって初めての「党首討論」が行われました。過去には「サプライズ」もあった党首討論ですが、衆議院の解散を迫る野党に対し、岸田首相は…
総理大臣と野党の党首が一対一で論戦を繰り広げる「党首討論」。岸田首相の就任以来、初めて行われました。
最初に挑むのは立憲民主党の泉代表です。党首討論を前に意気込みを聞くと…
立憲民主党 泉代表(19日朝)
「出たとこ勝負の党首討論。サプライズが間に挟められるか分からない。その状況で最善を尽くします」
党首討論でのサプライズ。思い起こされるのは今から12年前。自民党総裁だった安倍氏が解散の決断を迫ると、当時の野田首相は…
民主党 野田首相(当時)(2012年11月)
「16日に解散をします。やりましょう」
自民党 安倍総裁(当時)
「約束ですね。約束ですね」
定数削減などの身を切る改革に応じることを条件に、解散を表明しました。
立憲民主党 泉代表
「大変残念ですが、政治資金規正法の改正案が可決されました。企業団体献金もやめない。パーティーもほぼそのまま。そんなんじゃ国民は全く納得しない」
岸田首相
「自民党としては具体的な実践的な案を用意し、そして多くの党とも協議しながら、できるだけ意見を取り入れて、結論を果たしてきました」
「『禁止・禁止・禁止』というのは大変気持ちがいいかもしれない。分かりやすいかもしれない。しかし現実的な政治の中でそれ(政治資金)について真剣に現実的に考える。こういった責任ある姿勢が大事ではないかと」
立憲民主党 泉代表
「金集めですごい人たちばっかり集まってやっているから、普通の国民は(国会議員に)入れないんですよ。だって総理は2億円集めているんですよ。広島1区で誰が戦えますか」
「政治資金規正法の改正が、総理にとっての結果だというならば、これ落第点です。解散をして国民にこの政治資金規正法の改正案がいいのか悪いのか、ぜひ総理、国民に信を問おうじゃないですか」
解散を迫った泉代表。
岸田首相
「経済をはじめ様々な課題に取り組んでいき結果を出していく。これに専念していかなければならない。それ以外のことは考えていない。それが解散を迫られた質問に対する答えであります」
岸田首相は、解散要求をかわしました。
続いて討論に立った日本維新の会の馬場代表は、岸田首相に次のように求めました。
日本維新の会 馬場代表
「岸田内閣、もう万策が尽きていると思います。あした、あさっての間に内閣総辞職して、総理を代えてください。責任を持って仕事ができる総理にバトンを渡してください。ぜひお願いします。どうですか」
岸田首相
「退陣のご要望でありますが、今は先送りできない課題に専念する。私としてはそれに全力を注いでまいります。結果を出すことに全力を挙げてまいります」
こうしたなか、立憲民主党は20日、内閣不信任案を提出することを決めました。政権内に閉塞感が漂うなか、岸田首相はどのような手を打つことができるのでしょうか。