東京地検特捜部は２５日午前、国土交通省と内閣府の副大臣を務めていた自民党の衆議院議員・秋元司容疑者を収賄の疑いで逮捕した。逮捕された秋元容疑者は自民党に離党届を提出した。

自民党は秋元容疑者の離党届を受理することにしている。野党側が今後、厳しく追及する構えなのに対し、政権幹部は「ＩＲ整備への影響はない」と語るなど、事件の影響を最小限にとどめたい考え。

菅官房長官「政府としては、できるだけ早期にＩＲの整備による効果が実現できるよう、着実に進めていきたい」

政府は年明けの１月中にＩＲの基本方針を決めることにしているが自民党のベテラン議員が「事件が報じられている間は国民から疑いの目を向けられる。スケジュールを遅らせるべき」と話している。

ある閣僚経験者が「年明けは厳しい国会になる」と指摘しているが、政権幹部は先ほど「秋元容疑者は議員辞職はしないだろう」と述べた。

一方、野党側は今後、桜を見る会の問題とあわせて攻勢を強める構え。

立憲民主党・安住国対委員長「制度設計する所管のまさに副大臣その人がこの関連業者から賄賂をもらって逮捕ということですから、まさに構造的な問題だ」

野党各党は午後、国対委員長会談を開き自民党に対し、閉会中審査を求める考えで、年明けの通常国会でも厳しく追及していく方針。