辺野古への移設工事費用 9300億円に
沖縄のアメリカ軍普天間基地を名護市辺野古に移設するための工事費用が、これまでの見積もりの2.5倍以上となる、およそ9300億円に上ることが明らかにされた。
辺野古への移設計画をめぐり、政府は、専門家による検討会に工事期間と工事費用の新たな見通しを報告した。
それによると、工事期間は埋め立て予定地で見つかった軟弱地盤の改良などにより、これまでの5年から倍近くに延び、9年3か月かかるとしている。
工事後の手続きを含めると、使用開始まで最短でもおよそ12年を見込んでいる。このため、普天間基地の移設は、2030年代半ばにずれ込む可能性もある。
また、工事費用についても、これまでの3500億円以上との見積もりから2.5倍以上となる、およそ9300億円に上ると報告された。