韓国の大手紙「中央日報」は13日朝、日本と北朝鮮の代表団が先月、モンゴルで会談したと報じました。日本側からは政治家も参加したと伝えていますが、協議の内容については、はっきりしていません。

この韓国の報道を受け、日本政府関係者に取材をしましたが、はっきりと否定する人はいませんでした。

日本と北朝鮮との会談について、外務省幹部は「なぜそんなことを知っているのか」とはぐらかしました。政府高官も「仮に接触があっても何も言わない」と会談の事実を認めませんでしたが、否定もしませんでした。

林官房長官も会見で、「報道は承知しているが、事柄の性質上、答えは差し控える」としか述べませんでした。ただ、岸田総理大臣は、拉致問題などの解決を目指し、金正恩総書記との首脳会談に強い意欲を示しています。

政権幹部も、「今の膠着状態は打破しないといけない。首脳会談は必ず実現したい」と話すなど、北朝鮮側との接触を試みていることは認めていて、日本政府は水面下で動いているものとみられます。