【全文】北朝鮮の核実験「実施時期含め詳細控える」官房長官会見(10/27午後)
松野官房長官は、27日午後の会見で「政府としては、北朝鮮が今後、核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性はあるものと考えている」と述べた上で、時期などの詳細は明らかにしませんでした。
<会見トピックス>
▽北朝鮮ミサイル
▽北朝鮮核実験
会見の概要は以下の通りです。
○松野官房長官
冒頭発言はございません。
――北朝鮮問題に関連してお伺いします。アメリカを拠点とする北朝鮮専門サイトNKニュースとシンクタンクの戦略国際問題研究所によりますと、北朝鮮北西部の亀城のミサイル関連工場や東倉里の発射場で大規模な改修や工事が進んでいるとみられることがわかったということです。攻撃手段の多様化と高度化の動きともとれますが、日本政府として把握している情報、分析について伺います。
○松野官房長官
ご指摘の報道等については承知をしています。政府としては、北朝鮮の軍事動向について、平素から重大な関心を持って情報収集、分析に努めていますが、事柄の性質上、個々の具体的な情報の内容についてお答えすることは差し控えたいと思います。
――北朝鮮はアメリカ軍も参加して行われている韓国軍の定例の野外機動訓練を非難する論評を発表しました。関係国は7回目の核実験の実施を含めて警戒を強めておりまして、来月のアメリカ中間選挙までの間に行われる可能性があるという見方も出ています。日本政府としての見解、今後の対応をお聞きします。
また、北朝鮮は核弾頭の小型化と軽量化を追求しているとの指摘もありますが、政府としても同様の認識か合わせて伺います。
○松野官房長官
ご指摘の報道等については承知しております。
政府としては、北朝鮮が今後、核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性はあるものと考えていますが、実際に実施する時期を含め、これ以上の詳細については事柄の性質上お答えすることは差し控えさせていただきます。
北朝鮮は、我が国を射程に収める弾道ミサイルに核兵器を搭載して攻撃するために必要な核兵器の小型化、弾道化などをすでに実現しているものとは見られます。
その上で、北朝鮮がさらなる核実験を通じ、核兵器の一層の小型化を追求するとの指摘があることは承知していますが、個々の具体的な情報の内容についてお答えすることも差し控えさせていただきたいと思います。
いずれにしても、政府としては北朝鮮の軍事動向について、引き続き米国、韓国等とも緊密に連携しつつ、必要な情報の収集、分析及び警戒監視に全力をあげていくとともに、北朝鮮の完全な非核化に向け日米、日米韓で緊密に連携していく考えであります。