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河井夫妻が離党へ 議員辞職はしない意向

2020年6月17日 19:34
河井夫妻が離党へ 議員辞職はしない意向

公職選挙法違反の疑いがもたれている河井克行前法務大臣と妻の案里議員が、きょう自民党を離党しました。国会に姿をみせた際、克行氏は、「法にもとる政治活動を行ったことはない」と語りました。

河井克行前法務大臣と妻の案里議員が「一身上の都合」を理由に夫婦そろって自民党を離党しました。

本会議中、終始うつむき加減だった案里氏。本会議終了後は記者の質問に対し、「弁護士から止められております。申し訳ありません」と答えました。また、克行氏は「やましい政治行動を起こして法にもとるような政治活動を行ったことはない」と記者団に語りました。

去年、案里氏が出馬した参院選で、車上運動員に法定以上の報酬を支払った罪で公設秘書ら2人が逮捕・起訴された公職選挙法違反事件。さらに夫妻は、みずから地元県議ら100人近くに総額2500万円以上の現金を配り、票のとりまとめを依頼したとみられています。

これについて、説明を避けてきた夫妻。記者が直接行った取材でも、説明をすることはありませんでした。

記者「今度ご説明するとこの前おっしゃってましたよね」
河井案里議員「いずれね」
記者「いずれとはいつ?」
河井案里議員「密、密、密よ。」

記者「100人以上に現金配ったのは事実?国会閉会前にご説明いただけませんか」
河井克行前法相「・・・・」

自民党幹部によると、ふたりは議員辞職はしない意向だといいますが、地元・広島の有権者からは厳しい声があがっています。

女性「とにかくやめてほしい、離党じゃなくて、国会議員をやめてほしい」
男性「のらりくらり(説明から)逃げとる、そういう態度がよくないですよね。はずかしいですよね、広島県民として」

地元の県議もーー
自民党広島県議連 中本隆志 議長
「なんの説明責任も果たさずただ離党だけしようとしてることには違和感を感じます」

また、自民党内からもきびしい声があがります。

自民党 石破元幹事長
「『適材適所』ということで人事は行われていると思いますが、世評言われているようなことが事実であるとすれば、『適材適所』という言葉には違背するものではなかったか」

案里氏は16日、公設秘書が有罪判決をうけたことで連座制によって失職する可能性が高まっています。検察当局はきょう国会が閉会するのを待って、明日にも2人に対する捜査を本格化するとみられます。