クアッド首脳会合終了 岸田総理が会見「力による一方的な現状変更を許してはならない」
日米豪印4か国によるクアッド首脳会合が終了し岸田総理大臣が議長として記者会見を行いました。
岸田総理は中国を念頭に力による一方的な現状変更を許してはならない、というメッセージを4か国の首脳が一致して世界に発信できたと強調しました。
岸田総理「ロシアによるウクライナ侵略という、国際秩序の根幹を揺るがす事態が発生する中で、力による一方的な現状変更をいかなる地域においても、とりわけインド太平洋地域で許してはならないこと、そして今こそ自由で開かれたインド太平洋が重要であり、その実現に向け、力を尽くしていくとの4人のコミットメントを東京から世界に力強く発信することができたことは、極めて大きな意義があると考えています」
岸田総理は「インドも参加する形でウクライナでの悲惨な紛争に懸念を表明した。法の支配や、主権、領土の一体性などの原則は、いかなる地域においても、守らなければならないことを確認した」と述べました。
ウクライナ情勢をめぐっては今回、ロシアと友好関係にあるインドと共同歩調をとれるかが焦点でしたが岸田総理はあえて「インドも参加する形で」と述べ会合の成果を強調しました。
また、中国に対する途上国の多額の債務が問題になっていることを念頭にクアッドとしてインド太平洋地域で今後、5年間で約500億ドル以上のインフラ支援や投資を目指していくことを表明しました。