北ミサイル発射、ICBMの可能性 Jアラート訂正 EEZ内には落下せず
防衛省は北朝鮮が13日朝、弾道ミサイルを少なくとも1発、発射したと発表しました。ICBM=大陸間弾道ミサイル級の可能性があるということです。政府はJアラートを出したものの訂正しました。中継です。
政府は一度北海道周辺に落下する可能性があるとJアラートを出しましたが、その後「訂正」しました。
北朝鮮防衛省によりますと、北朝鮮は午前7時22分ごろ、北朝鮮が少なくとも1発のICBM級弾道ミサイルを東方向に発射しました。
韓国軍によりますと通常より高い角度で発射するロフテッド軌道で発射され、およそ1000キロ飛行しました。日本の領域やEEZ=排他的経済水域内には落下していません。
政府は午前7時55分に「北海道周辺に落下するとみられる」としてJアラートを出しましたが8時16分に「落下の可能性がなくなったことが確認された」と訂正しました。
政府は、なぜ訂正したのでしょうか?
現時点で明確な理由はわかっていません。松野官房長官はJアラートの発出自体は問題なかったと強調しています。
松野官房長官「Jアラートの役割に鑑みれば発出判断そのものは適切であったと考えています」
松野長官は「北海道周辺に落下する可能性をシステムが生成したため安全を最優先する観点から発出した」と説明しました。
複数の政府関係者が訂正した理由について2つの点を指摘しています。まず1つ目はレーダーでとらえていた物体を消失したことで松野長官も「ミサイルがレーダーから消失した」と明らかにしました。
2つ目はミサイルの軌道計算のミスです。ある政府関係者は「ミサイルの動きを追うレーダー情報などに基づいた計算が間違っていた可能性がある」と話しています。政府は引き続き情報分析を急いでいます。