NPT「最終文書」不採択 岸田首相「極めて遺憾」表明
アメリカ・ニューヨークで開かれていたNPT(=核拡散防止条約)の再検討会議が26日に閉幕し、「最終文書」について、ロシアの反対で採択できなかったこと受け、核軍縮に力を入れている岸田首相は、遺憾の意を表明しました。
岸田首相「ロシア1か国の反対により、コンセンサスが成立しなかったことは極めて遺憾です。非常に残念に思っています」
その上で、岸田首相は、反対したのがロシアのみだったことについて「NPTを維持、強化することが国際社会全体の利益であるとの認識を多くの国が共有していることの証左だ」と指摘し、核軍縮の議論は前進しているとの認識を示しました。
そして、次回のNPT再検討会議が2026年に開かれることを紹介し、「次回会合に向けた議論に積極的に貢献していきたい。核兵器のない世界の実現に向けた現実的な取り組みを一歩ずつ、粘り強く着実に進めていきたい」と強調しました。