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観光船沈没事故 国交相「反省する点はある」

2022年5月18日 18:53
観光船沈没事故 国交相「反省する点はある」

北海道知床沖の観光船沈没事故をめぐり、斉藤国土交通相は国会で「反省する点はある」と述べました。

国交省は去年、観光船の運航会社「知床遊覧船」に対し特別監査や抜き打ち検査を行いました。しかし、結果として今回の事故を防げなかったことについて斉藤国土交通相は「我々にも反省すべき点はある。抜本的に改善していく決意だ」と述べました。

運航会社が去年、国に提出した運航記録簿には風速や波の高さなどが連日、同じ数値が記されていました。これについて、国交省の担当局長は「不自然な点がありながら当時の北海道労働局ではこれを認識して確認ができなかった」と認めました。

斉藤国土交通相も「運輸局において事業者への指導が十分にできていなかった。改善を図る必要がある」「知床周辺の同業他社の運航記録は連日、同じ数字になっておらず知床遊覧船の運航記録簿には不自然な点がある」と指摘しました。

一方、海上保安庁から自衛隊への災害派遣要請が通報から6時間以上も経過していたことについて、海上保安庁の奥島長官は「海上保安庁の航空機で現場を確認した上で災害派遣の調整を行ったため、時間を要した。しかし、今回のような一刻を争う事案においては関係機関が総力を挙げて人命救助に取り組むことが必要だ」と述べました。

その上で災害派遣の迅速化について自衛隊と調整を進めていることを明らかにしました。