初入閣5人…「菅内閣」全容判明 目玉は?
官房長官に加藤勝信氏、行革担当大臣に河野太郎氏、そして、環境大臣に小泉進次郎氏が再任するなど、新内閣の顔ぶれが固まりました。この人事の目玉は何なのか、国会記者会館から菅原記者が中継で伝えます。
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行革担当の河野氏とデジタル担当の平井氏で、菅総裁肝いりの規制改革を進める布陣を敷いたというところだと思います。
ただ、ぱっと見、わかりにくいですよね。今回20人の閣僚ポストのうち、初入閣は5人だけ。先ほど目玉と言った河野氏も含め再任が8人、横滑りが3人と、どうしても「安倍内閣」の顔ぶれという印象を受けます。
もともと菅総裁は、安倍政権の継承を掲げているわけですから、それでいいのかもしれませんが、『菅カラー』は見えにくいと言わざるをえません。
ただ、『菅カラー』は全然ないというわけではなくて、よく見るとジワッと見えてくるものがあるんです。
菅総裁がこだわっていた改革意欲、専門性、仕事が出来る人、ということで言えば、確かにそういう顔ぶれがそろっています。
例えば、先ほどの河野氏は、2度目の行革担当大臣で、党の行革推進本部長の経験もありますし、ほかにも同じポストでの再入閣が4人もいます。
菅総裁は、周辺に「最高の仕事人内閣だ」と話していたということで、これから政策を前に進めて結果を出すことによって、『菅カラー』も、よりはっきり見えてきそうです。
一方で、初入閣が5人だけで、いわゆる待機組があまり減らなかったため、党内からは早速「何をやりたいかよくわからない」と不満の声も聞こえてきます。