林外相は、訪問先のアメリカ・ハワイで韓国の鄭義溶外相と初めて会談しました。「佐渡島の金山」の問題については双方これまでの主張を繰り返すのにとどまり、話し合いは平行線に終わりました。

会談で、鄭外相は日本が「佐渡島の金山」を世界文化遺産の候補としてユネスコに推薦したことについて改めて強い遺憾の意を示し、抗議しました。これに対し、林外相は、韓国側の独自の主張は受け入れられず、遺憾であると改めて抗議しました。

また、いわゆる慰安婦問題などについて林外相は、改めて韓国側に適切な対応を求めましたが、鄭外相は、重ねて協議を呼びかけるにとどまりました。

ただ、両外相は日韓関係を健全な関係に戻すため協議を加速していくことでは一致しました。

このあとには、日米韓外相会談も行われました。詳細は明らかになっていませんが、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を含め、最新の北朝鮮情勢について意見交換を行っているものとみられます。