菅首相は就任後、初めてとなる所信表明演説で脱炭素社会の実現に向け２０５０年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると表明しました。

菅首相「我が国は２０５０年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする脱炭素社会の実現を目指すことをここに宣言いたします」

菅首相は温暖化対策について「産業構造や経済社会の変革をもたらし大きな成長につながる発想の転換が必要だ」と指摘し「石炭火力発電に対する政策を抜本的に転換する」と訴えました。

また、新型コロナウイルス対策と経済再生の両立を目指すとした上で「デジタル庁」の創設や不妊治療の保険適用など政策の具体的な目標を示し改革姿勢を強調しました。

立憲民主党・枝野代表「政策の見出しというか目次だけを羅列したような中身でどういう日本を社会を作ろうとしているのかそのビジョンがまったく示されていない」

共産党・志位委員長「自ら引き起こした日本学術会議への人事介入の問題について一言の説明もない。本当に異常なことだと思います」

野党側は日本学術会議の会員候補６人が任命を拒否された問題を臨時国会最大のテーマと位置づけ菅首相を徹底追及する方針です。