岸田首相が所信表明演説 物価高など対応“経済対策”打ち出す
岸田首相は、衆議院、参議院の本会議で所信表明演説を行い、物価高などに対応する、政府の経済対策を打ち出しました。
岸田首相は冒頭、「経済」との言葉を3回繰り返すなど、長引く物価高への対策を最優先で取り組む姿勢を強調しました。
岸田首相
「持続的で構造的な賃上げを実現するとともに、官民連携による投資を積極化させていく。『経済、経済、経済』、私は、何よりも経済に重点を置いてまいります」「成長による税収の増収分の一部を公正かつ適正に『還元』し、物価高による国民のご負担を緩和します」
岸田首相は、経済対策のポイントとして2つの考え方を示しました。
最も強調したのは、「国民への還元」です。どう還元するかですが、「具体化に向けて与党に早急な検討を指示する」と述べ、「期限付きの所得税の減税」の検討を進める考えを示しました。
また、政府がすでに年末までの延長を決めている、電気・ガス・ガソリン代への支援策についても、来年春まで継続することを表明しました。
2つ目に強調したのが、「供給力の強化」で、半導体や脱炭素などに関する大型投資や、スタートアップへの支援などを掲げました。
タクシー運転手の人手不足解消に向け、一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア」の導入も検討する考えを示しました。