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航空自衛隊「宇宙作戦隊」の訓練を初公開

2020年12月16日 21:11
航空自衛隊「宇宙作戦隊」の訓練を初公開

航空自衛隊は、今年5月に発足した、「宇宙作戦隊」の訓練の一部を、メディアに初めて公開しました。

東京の府中基地に置かれた宇宙作戦隊では、およそ20人が活動しています。大型のモニターには、今月7日に、アメリカと中国の人工衛星が、およそ5キロの距離にまで接近した様子や、人工衛星を打ち上げてから、静止軌道に入るまでを表現した動画が映し出されました。

隊員らは、こうしたデータを入れたシミュレーターを使い、いわゆる宇宙ゴミとの衝突や、ミサイルなど、不審な発射物を監視する訓練を行っています。

航空自衛隊 阿式隊長「システムの運用要領や、米軍等との連携要領について検討していき、本格的な運用開始に向けて、万全の態勢を構築していきたい」

自衛隊は、宇宙の状況監視のため、2023年度末までに、山口県にレーダーを設置するほか、2026年度までに、独自の衛星の打ち上げも目指していて、宇宙作戦隊も、100人規模に増やす方針です。