菅首相は２５日会見を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、できる限り会合を控え、静かな年末年始を過ごすようあらためて協力を呼びかけました。

菅首相「先日の私の会食の件は本来大人数での会食を避けることを要請する立場にありながら深く反省をいたしております。改めておわびを申し上げます。家族や友人で集まる機会も多いと思いますが、できる限り会合は控えていただき、何としてもこの年末年始で感染拡大を食いとめることができるようにご協力をお願いをいたします」

菅首相はまた、新型コロナ対策のための特別措置法については、営業時間の短縮要請に対する給付金と、要請に応じない飲食店への罰則を盛り込んだ改正を検討する考えを示しました。その一方で、緊急事態宣言の発令には否定的な考えを示しました。

さらに、新型コロナの変異種が確認された南アフリカも、イギリスと同様に入国拒否の対象とすることを明かにしました。

このほか、東京地検特捜部が吉川元農林水産相の事務所に家宅捜索を行ったことについて、「私の立場ではコメントは控えたい」と述べました。その上で、「政治家は自ら襟を正し、説明責任を果たしていくべきだ」との考えを示しました。

また、「桜を見る会」の前日に行われた夕食会をめぐる安倍前首相の説明責任について、「説明はしてきたのではないか」とした一方で、国会答弁については「中身を見ておらず、これから精査したい」と述べ評価を避けました。