【永田町365~今日は何の日】小泉首相“米百俵”「国会議員に見てもらいたい」(2001年9月8日)
■2001年9月8日
小泉首相は東京銀座で開かれた歌舞伎「米百俵」を観劇しました。「米百俵」の故事は、長岡藩士、小林虎三郎の物語。小泉首相は、同年に行った所信表明演説でもこの故事を引用しています。
「明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が届けられました。米百俵は、当座をしのぐために使ったのでは数日でなくなってしまいます。しかし、当時の指導者は、百俵を将来の千俵、万俵として活かすため、明日の人づくりのための学校設立資金に使いました。その結果、設立された国漢学校は、後に多くの人材を育て上げることとなったのです。今の痛みに耐えて明日を良くしようという『米百俵の精神』こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要ではないでしょうか」
小泉首相は当時、いわゆる“バラマキ”と言われるような財政出動には頼らない「聖域なき構造改革」を訴えていました。演説の中では「非効率な部門の淘汰が生じ、社会の中に痛みを伴う事態が生じる」と説明しています。さらに「米百俵」を引用することにより、こうした「痛み」に耐えて、よりよい未来を作ろうと国民に訴えました。痛みや負担を求めた故事ですが、「米百俵」はこの年の流行語大賞にもなりました。
歌舞伎の観劇の後、小泉首相は「改めて尊い精神だ」「改革をやらなければという気持ちがさらに強くなった」などと述べました。
◇ ◇ ◇
【永田町365】は、日本テレビのライブラリーにある秘蔵映像から、その日にどんな政治ニュースがあったか紹介するアーカイブニュースです。
小泉首相は東京銀座で開かれた歌舞伎「米百俵」を観劇しました。「米百俵」の故事は、長岡藩士、小林虎三郎の物語。小泉首相は、同年に行った所信表明演説でもこの故事を引用しています。
「明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が届けられました。米百俵は、当座をしのぐために使ったのでは数日でなくなってしまいます。しかし、当時の指導者は、百俵を将来の千俵、万俵として活かすため、明日の人づくりのための学校設立資金に使いました。その結果、設立された国漢学校は、後に多くの人材を育て上げることとなったのです。今の痛みに耐えて明日を良くしようという『米百俵の精神』こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要ではないでしょうか」
小泉首相は当時、いわゆる“バラマキ”と言われるような財政出動には頼らない「聖域なき構造改革」を訴えていました。演説の中では「非効率な部門の淘汰が生じ、社会の中に痛みを伴う事態が生じる」と説明しています。さらに「米百俵」を引用することにより、こうした「痛み」に耐えて、よりよい未来を作ろうと国民に訴えました。痛みや負担を求めた故事ですが、「米百俵」はこの年の流行語大賞にもなりました。
歌舞伎の観劇の後、小泉首相は「改めて尊い精神だ」「改革をやらなければという気持ちがさらに強くなった」などと述べました。
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【永田町365】は、日本テレビのライブラリーにある秘蔵映像から、その日にどんな政治ニュースがあったか紹介するアーカイブニュースです。