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国連安保理の非常任理事国選挙「万全期す」 磯崎官房副長官 午後会見(6月9日)

2022年6月9日 18:30
国連安保理の非常任理事国選挙「万全期す」 磯崎官房副長官 午後会見(6月9日)

磯崎官房副長官は9日午後の会見(官房長官の代理)で、国連安保理の非常任理事国選挙について「当選に向けて万全を期す考えだ」と強調しました。

<会見トピックス>
▽議長・内閣不信任案

▽安保理非常任理事国選挙

▽石原慎太郎氏お別れの会

会見の概要は以下の通りです。

○磯崎官房副長官
冒頭、私の方から特に申し上げることはございません。

――衆議院本会議で細田衆議院議長への不信任案が否決され、内閣不信任決議案についても、この後反対多数で否決される見通し。

改めて政府の受け止めと、来週の国会会期末に向けての意気込みを。

○磯崎官房副長官
まず議長に対する不信任案に関しましては、本日衆議院におきまして、否決されたというふうに承知をしておりますけれども、行政府の立場でございますので、コメントすることは差し控えさせていただきたいというふうに思っております。

また立憲民主党から昨日提出をされました内閣不信任決議案につきましては、今お話ありましたように、現在今、衆議院において審議されているところでございますので、これについてもコメントすることは差し控えさせていただきたいというふうに思っております。

いずれにしましても、政府としましては、今、原油価格、あるいは食料品価格の高騰による影響に、緊急かつ機動的に対応するために、ガソリン価格や小麦価格等の国内価格の上昇を抑制するとともに、生活困窮者あるいは低所得者の支援を後押しするなど、総合緊急対策に盛り込まれた、各政策を国民の皆さまに迅速にお届けをしていくというのが役割だろうというふうに思っております。

本日を入れても残る会期7日間、平日だと5日間ということでございますので、政府としましては、こども家庭庁設置法案をはじめとしまして、残された法案がまだございますので、可決成立していただきますように引き続き緊張感を持って取り組んでまいりたいというふうに考えております。

――国連安保理の非常任理事国選挙について。

日本時間のきょう午後11時に年末で任期が切れる5か国の入れ替え選挙が行われる予定。

日本はアジア太平洋地域枠で唯一の立候補国であり、当選が確実視されている。

ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射など国際的な危機の中で、国連安保理が機能不全に陥っている状況だが、非常任理事国として具体的にどのような役割を果たしたいか。

また、常任理事国の拡大など国連改革を呼び掛ける日本としてどのような改革を進めたいか、政府の見解を。

○磯崎官房副長官
日本が立候補しております本年の安保理の非常任理事国選挙、おっしゃるとおり、本日実施をされます。

まずは、当選に向けて万全を期す考えでありまして、当選後に具体的などのような役割を果たしていくかにつきましては、現在検討中ということでございます。

その上で申し上げますと、安保理常任理事国のロシアがウクライナの侵略、あるいは、その北朝鮮の制裁決議案に対する先般の中国およびロシアの拒否権の行使に見られますように、その限界が改めて浮き彫りになってきているということでございます。

一方で安保理、国際の平和と安全の維持に一義的な責任を有しておりますので、中小国や途上国が安保理を含む国連の役割全体に引き続き大きな期待を持っていることも事実というふうに思います。

こうした観点を念頭に置きながら、安保理が国際の平和と安全の維持という本来の責任をよりよく果たしていくためにどうすればいいのか。

また、安保理を含む国連全体の改革、強化をどのように行っていくべきなのかは、これから知恵を絞ってまいりたいというふうに思っております。

お尋ねの安保理改革について申し上げれば、安保理につきましては、創設以来75年以上が経過をした国際社会の現実を反映するように改革し、増大する国際社会の諸課題について、より効果的に対処できるようにすべきであるというふうに考えております。

わが国は長年その必要性を訴えてまいりまして積極的に活動してきており、安保理の常任、非常任理事国双方の議席数の拡大の重要性についても指摘をしてきているところでございます。

各国の利害が複雑に絡み合う安保理改革、簡単ではございませんけれども、わが国としまして、その実現へあるいはその国連全体の改革、機能の強化に向けまして、引き続き、多くの国々と協力をしながらリーダーシップを発揮してまいりたいというふうに考えております。

――石原元都知事のお別れの会について。

元東京都知事の石原氏のお別れの会が、本日都内で開かれた。

岸田総理も弔辞を読んだほか、森喜朗元首相や王貞治さんなど各界の関係者が参列した。

石原氏については知事のほか運輸大臣など閣僚も経験した政治家だったと同時に、芥川賞作家でもあった。

改めてこうした石原氏の業績について、評価や見解を。

○磯崎官房副長官
本日、石原慎太郎元東京都知事の別れの会を開催されたことは承知をしております。

石原氏は作家として数々の作品を残されるとともに、参議院議員、衆議院議員、環境庁長官、運輸大臣を歴任されまして、平成11年から平成24年まで13年間にわたりまして、東京都知事を務められ、国政、都政のさまざまな課題に力を尽くして取り組まれたということでございます。

改めて心から哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈りをしたいというふうに思います。

――関連で。

副長官の個人的な交流、エピソードなどがあれば。

○磯崎官房副長官
特に私は直接的にお付き合いといいますか、したということはございませんけれども、作家であり、政治家でありということで、政治家としては大先輩でございますので、数々の足跡を残したということで、しっかりとその足跡をしのびながら頑張ってまいりたいと思います。