岸田総理大臣は訪問先のインドネシアでジョコ大統領と首脳会談を行いました。ロシアへの対応をめぐっては温度差も明らかになっています。前野記者の報告です。

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岸田総理「我々はウクライナ情勢、東シナ海、南シナ海情勢、北朝鮮情勢など、多くの挑戦に直面している」

会談で両首脳は、ウクライナ情勢について「武力の行使や威嚇による主権の侵害や、力による一方的な現状変更は認められない」ことを確認しました。

ただ、岸田総理がロシアを名指しして非難したのに対し、ジョコ大統領からは直接非難する言葉はありませんでした。

インドネシアは今年、G20の議長国を務めていて、11月のサミットにロシアのプーチン大統領を招待し、出席の意向を確認しました。

しかし、G7メンバーを中心にプーチン大統領の出席を認めるべきでないとの意見が強く、岸田総理はジョコ大統領に対し、こうした状況を伝えました。

岸田総理「（11月の）G20のサミットまでは時間があるわけですから、情勢の変化をしっかり見た上で、日本とインドネシア、しっかり連携していこうということになった」

ロシアへの対応をめぐりG20が機能不全に陥る事態を避けられるのか。アジアで唯一のG7メンバーである岸田総理の橋渡し役としての手腕が問われています。