23年度中に受信料値下げ BS1波削減へ
NHKは2023年度中に受信料を値下げする方針を固めました。
NHKが13日、武田総務大臣に提出した2021年度から2023年度の3か年経営計画によりますと、NHKは2023年度に「事業規模の1割にあたる700億円程度の原資を確保」し、年度内に値下げを行います。
NHKの受信料体系は、地上放送受信料と衛星放送を付加した受信料の2本立てになっていますが、前田会長は会見で、たとえば衛星付加受信料の世帯だけを値下げした場合、月額で300円程度、値下げできると例示しました。ただ、具体的な値下げの方法は今後、詰めるとしています。
NHK経営計画では、また、BS1とBSプレミアムを2023年度中に統合することが打ち出されました。AMラジオも2025年度にAMを現状の2波から1波に「整理・削減する方向で検討を進める」としています。「ラジオ第2」で放送されている語学番組はインターネットなどに移行させたい考えです。
武田総務大臣は、13日午後、記者団に対し「大幅の値下げに踏み切っていただいた。評価したい。これに満足することなく、国民から納得され愛される公共放送になるよう更なる不断の努力を重ねていただきたい」と述べました。