日中首脳が処理水放出後“初接触” 岸田首相「建設的かつ安定的な関係構築が重要」
岸田首相は訪問先のインドネシアで、中国の李強首相と立ち話をしました。
岸田首相と李強首相の立ち話は、福島第一原発の処理水放出後、初めての日中首脳による接触となりました。
両首脳は、ASEAN(=東南アジア諸国連合)+日中韓首脳会議の前に立ち話をしました。日本政府の発表によりますと、岸田首相は李強首相に対し、「建設的かつ安定的な日中関係の構築が重要だ」と伝えました。
日本政府関係者によりますと、岸田首相はこの場で、中国が処理水放出を受けて行っている日本産水産物の輸入禁止措置の即時撤廃を求めました。
一方、ASEAN+日中韓首脳会議は1時間20分あまり行われました。
会議の場で岸田首相は、処理水の安全性や透明性への取り組みについて、各国首脳に直接説明しました。
李強首相が、処理水をめぐって、どのような発言を行ったのかは明らかになっていませんが、日本政府関係者によりますと、日中首脳の間で激しいやりとりにはならなかったということです。