首相演説に爆発物“警護の難しさ”浮き彫りに…政治家側の受け止めは
15日、和歌山市で岸田首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件について、政治家の側はどう受け止めているのでしょうか。国会記者会館から中継です。
今回の事件では、警察サイドが重視する「セキュリティーチェックを厳しくする事」と、政治家サイドが重視する「有権者との距離を近づける事」、この相反する2つのバランスをどうとるかの難しさが浮き彫りになりました。
ある自民党関係者は今回の漁港は地元県連が「漁業関係者の票固めのため選んだ」と話しています。ある警察関係者は「できれば現場全員に金属探知機でチェックをしたかった」と話す一方、自民党関係者は「集まるのは支持者中心だったので必要ないと判断したのだろう」と話しています。
例えばアメリカでは、大統領の演説は、手荷物検査や警察犬によるチェックなど、厳重な警備体制が敷かれた会場で行われます。また集まる人は、もともとの支持者が中心という特徴もあります。
ある自民党関係者は「日本は無党派の票を取り込むため駅のターミナルなど不特定多数の人が多い場所での演説は選挙戦略上欠かせない」などと話しています。
警備態勢の強化の議論はもちろんですが、政治家の側もどういった場所・スタイルでの選挙活動が適切なのか、有権者の意識も含めての議論が必要かもしれません。