自民党・二階元幹事長、次期衆院選の不出馬を表明 安倍派幹部らへの処分は?
自民党の二階元幹事長が派閥の裏金事件を受け、次の衆議院選挙には立候補しない意向を表明しました。中継です。
二階氏に対しては党の処分は避けられないとの見方が出る中、自ら身を引く考えを示した形です。一方、会見では記者に対して苛立ちをあらわにする場面もありました。
自民党 二階元幹事長(85)
「自らの政治的責任を明らかにすべく本日、岸田文雄自由民主党総裁に対し、次期衆議院選挙に出馬しないことを伝えました」
――党執行部の処分の動きは判断に影響が?
自民党 二階元幹事長(85)
「影響ありません。自らが決めたことです」
――不出馬は二階氏の年齢の問題か?
自民党 二階元幹事長(85)
「年齢の制限あるか、お前もその年くるんだよ! ばか野郎」
二階氏は派閥の元会計責任者と自らの秘書が刑事処分を受けたことについて、「政治責任は全て監督責任者である自分の責任だ」と述べました。一方で「残りの任期はつとめる」と離党や議員辞職はしない考えを明らかにしました。
また今後、政倫審で説明をする考えがあるか問われ、会見に同席していた二階派会長代行の林議員は「お金の使い道は明らかにしているので、いちいち出なくてもわかっていただける」と、出席は必要ないとの考えを示しました。
――安倍派幹部らへの処分は今後どうなるでしょうか?
岸田首相は25日、幹部らへの追加での聴取を自らが行う考えを表明しました。
岸田首相
「今週も党としての追加の聞き取りを行いたいと考えております。調整中ではありますが、私自身も聞き取りを行うことを考えたいと思います」
複数の自民党幹部によりますと、聴取の対象は安倍派でキックバックの再開をめぐる協議に参加していた幹部4人で26日、27日と2日間にわたり行われるということです。
その内容について岸田首相は「適切なタイミングで内容を明らかにする」と述べました。
4人に対しては重い処分を科す方向で、自民党は4月上旬の岸田首相のアメリカ訪問前に処分を決めたい考えです。