党首討論 野党「“宣言”解除基準明確に」
国会では菅首相と立憲民主党の枝野代表による初めての党首討論が開かれました。
枝野代表は緊急事態宣言の解除基準を示すべきだと迫りましたが、菅首相は基準は示さず、「ワクチンが切り札だ」と述べるにとどめました。
枝野代表「総理、第5波は絶対に防がなければなりません。ぜひ同じ失敗を繰り返さないために、3月の解除が早すぎたということの反省を明確にした上で、同じ間違いをしないために私たちのような厳しい基準を明確にすべきだと思いますが、いかがでしょうか」
菅首相「国民の皆さんが一番心配してるのは、やはり病床のひっ迫状況。そこに陥ることだろうというふうに思います」「まさにワクチン接種こそが切り札というふうに思っております」「今年の10月から11月にかけては、必要な国民、希望する方全てを終える。そうしたことも実現したいというふうに思います」
枝野代表「国会を大幅延長して、国会の機能を十分に発揮させ、国会を挙げて新型コロナウイルス感染症という国家の危機に立ち向かいましょうよ」
菅首相「国会のことは、従来どおり今国会で決めていただきたいというふうに思います」
枝野代表は東京オリンピック・パラリンピックについて、「総理が言う国民の命と健康を守るということは開催を契機として、国民の命と健康を脅かすような事態を招かないという意味」かと質しました。
これに対し菅首相は、大会関係者を当初の半分以下に絞ったことや選手へのワクチン接種海外メディアを組織委員会の管理するホテルに集約しGPSを使い、行動を管理することなどを挙げ、「安心安全の大会にしたい」と述べました。