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“統一教会”めぐり立憲民主が盛山文科相の不信任決議案提出 野党の足並みに乱れも?

2024年2月19日 17:20
“統一教会”めぐり立憲民主が盛山文科相の不信任決議案提出 野党の足並みに乱れも?
いわゆる統一教会との関係をめぐり、「うすうす思い出してきた」などと発言した盛山文部科学相に対して、立憲民主党は19日、不信任決議案を衆議院に提出しました。国会記者会館から天野裕貴記者の報告です。

ある立憲民主党の議員は、今後の国会運営で「与党側にプレッシャーをかけられる」と攻勢を強めています。

立憲民主党・安住国対委員長「やはり、残念ながら、旧統一教会との関係を認定せざるを得ません。また、これを隠していたという事実は重い」

立憲民主党の安住国対委員長は、このタイミングで提出した理由について、22日に、解散命令請求に対して裁判所でいわゆる統一教会側と国側との意見を聞く「審問」が行われることを挙げました。立憲民主党は盛山文科相が責任者であることはおかしいと不信任案を出した形です。

さらに、立憲民主党は、自民党側にプレッシャーをかけることで、自民党の派閥の政治資金をめぐる問題での「政治倫理審査会」の早期開催につなげたい考えです。

一方で、野党側の足並みは乱れそうです。複数の日本維新の会幹部によると、日本維新の会は「盛山文科相の問題より、政治とカネの問題に専念すべき」などとして、反対する見通しです。不信任案は20日午後、衆議院本会議で採決され、与党側は否決する方針です。

――Q.政治倫理審査会については何か進展はあったのでしょうか?

野党側は先週から安倍派や二階派の議員51人の出席を求めていますが、ある自民党幹部によりますと、19日になってようやく対象議員に意向の確認を始めたということです。

ある自民党幹部は「対象を絞らなくてはいけない」と言っているものの、どこで線引きをするかは党内でも意見が割れています。

自民党は20日にも51人の意向についての回答をすることにしていますが、政倫審の対象が誰になるのか、いつ開催になるかの調整は難航が予想されます。