東京に4度目の「緊急事態宣言」正式決定
新型コロナウイルスの感染が再び拡大している東京都に対し、政府は4度目となる緊急事態宣言を発出することを正式に決定しました。
菅首相
「再度、東京を起点とする感染拡大を起こすことは、絶対に避けなければなりません。そうした思いで、先手先手で予防的措置を講ずることとし、東京都に緊急事態宣言を、いまひとたび発出する判断をいたしました」
「再び宣言に至り、国民の皆様にさまざまなご負担をおかけすることは大変、申しわけない思いであります」
菅首相は病床の状況などに改善が見られる場合には、来月22日の期限を前倒しして宣言を解除する考えを明らかにしました。
また、支給の遅れが問題となっている飲食店への協力金については、「簡易な審査で速やかに支給するとともに、事前に支払うことを可能とする」方針を明らかにしました。
また、一部の自治体でワクチン不足が指摘されている問題について菅総理は来月から接種が進む市町村に多く供給できるように、配分方法の見直しを行う考えを示しました。配分する量については、「できるだけ早期に示す」と述べました。
東京オリンピック・パラリンピックについては「緊急事態宣言の下で異例の開催となる」と述べた上で、「全人類の努力と英知によって難局を乗り越えていけることを東京から発信したい」と強調しました。