松野官房長官は21日の会見で、今年8月にアメリカで開催予定のNPT＝核拡散防止条約の再検討会議に岸田首相が出席する予定であることを明らかにしました。

松野長官は会見で、「NPTは核兵器国と非核兵器国の双方が参加する国際的な核軍縮・不拡散体制の礎石だ」と述べ、岸田首相が会議に出席し、「意義ある成果を収められるよう全力を尽くす考えだ」と強調しました。

複数の政府関係者によりますと、岸田首相は8月1日に演説する方向で調整しているということです。実現すれば、日本の首相が出席するのは初めてです。

また、松野長官は、岸田首相が今月26日からG7サミットに出席するため、ドイツ・エルマウを訪問し、その後、NATO首脳会議に出席するため、スペイン・マドリードを訪問する予定であることを明らかにしました。

日本の首相がNATO首脳会議に出席するのは史上初めてで、松野長官は、「欧州とインド太平洋の安全保障は切り離せないとの認識のもと、ウクライナ侵略への対応や自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、NATOとの結束を確認し、連携を強化する機会にしたい」と述べました。