反転攻勢狙う菅首相…河野氏・小泉氏要職?
9月6日に自民党の役員人事と内閣改造を行う方針の菅首相。2日午後に党本部に入るなど動きが慌ただしくなっています。その人事をめぐっては、河野ワクチン担当相や小泉環境相が要職で起用されるとの見方が強まっています。
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解散戦略をめぐり、党内の風当たりが強まっている菅首相。
自民党幹部「総理は精神的に疲れている。自分でも人気がないんだよなと言っていた」
反転攻勢をねらうのが来週の人事です。2日午前、官邸にこの人の姿が…4日連続で菅首相のもとを訪れている小泉環境相。今回、9月解散”の火消しを菅首相に進言した一人です。
小泉環境相「よく、いろんな声があるけど、首相は衆議院選挙で、いろんな日程言われてますけど、総裁選挙で選ばれた方が衆議院選挙は決めるべきだと考えてますよ」「(Q人事の話などはされましたか)…」
菅首相の心中を代弁した小泉氏ですが、人事については答えず。しかし、午後になって再び官邸に入り官房長官に面会。来週の人事で要職への起用が取り沙汰される中、1日は、安倍前首相とも面会するなど“党”と“官邸”の間を慌ただしく動いています。
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さらに人事に関連しているとみられるのが、河野ワクチン担当相をめぐる動き。河野氏を補佐するチームの業務を厚生労働省に移す調整に入ったことが判明しました。要職に抜てきされる可能性があると政府高官は話しています。
そして、要職への起用か、総裁選への立候補か、動向が注目されているのが石破元幹事長。2日、派閥の会合に参加し、総裁選に一致結束して臨むことを確認しました。
総裁選をめぐっては、岸田前政調会長が2日、自らのコロナ対策を発表。会見の冒頭――「コロナ対策、説明が十分ではないのではないか。現状認識、楽観的すぎやしないか」
国民の声を紹介する形で菅政権を批判。感染症の有事対応にあたる「健康危機管理庁」を新たに設置する構想などを打ち出し対立軸をアピールしました。
また、立候補に意欲を示している高市氏は――「幅広い議員の皆様から、応援の言葉は頂いております。ただやはり急に人事という話になりましたので、ちょっとそこのところは何とも申し上げられない」
そして2日午後4時すぎ、菅首相は自民党本部に入りました。二階幹事長と会談するとみられ、人事の構想について意見を交わしたとみられます。