菅首相「医療体制確保できず大きな反省点」
政府は、東京や大阪など19都道府県の緊急事態宣言を今月30日まで延長することを決定しました。菅首相は、この1年間の新型コロナウイルス対策について「医療体制を確保できなかったのは大きな反省点だ」と述べました。
菅首相
「医療体制をなかなか確保することができなかったというのは、大きな反省点であるというふうに思ってます」「私自身、今、できない部分、やはり1番は何といっても、その病床を確保することだったというふうに思います」
菅首相は、さらに課題として、治療薬やワクチンの治験や承認が遅いことをあげました。そして、省庁間の縦割りや、国と自治体の壁があり柔軟な対応が難しいこと、国が保健所を直接、指揮するのが難しいことも課題としてあげ、新型コロナ対策に一元的に当たる、新たな行政組織の必要性を訴えました。
また菅首相は、10月から11月の早い時期には希望する全国民のワクチン接種が完了する見通しを示した上で、「緊急事態宣言等の地域であっても、ワクチンの接種証明や検査の陰性証明を活用し、制限を緩和していく」と述べました。
また、「認証制度も使って、飲食、イベント、旅行などの社会経済活動の正常化に道筋をつけていく」と強調しました。