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総裁選4候補のSNS それぞれの特色は

2021年9月23日 18:25
総裁選4候補のSNS それぞれの特色は

自民党の総裁選挙で各陣営が支持獲得に向け、重要視しているのがSNSなどを使った発信です。4人の候補、インターネット上での発信には、どんな特色があるのでしょうか。

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総裁選まであと6日。4候補が支持獲得に向け取り組むSNSなどの発信にはどんな特色があるのでしょうか。

Twitterのフォロワー数をみると、河野氏が242万人と他の候補を大きく引き離しています。Twitterを駆使してきた河野氏。何気ない発信にも多くのフォロワーが反応しています。

総裁選の出陣前にドリアンを食べたことをアップすると、「いいね」が6万近くに。

河野氏陣営・平将明議員「河野さんのフォロワーが増えていった背景には、河野さんの感性をベースにしたツイートの影響が大きいと思いますので、河野さんの感性で河野さんのアカウントで発信してもらうのが、SNSを含めたメインの戦略になります」

売りは、河野太郎の感性。誹謗・中傷などを遮断する対応をめぐって「ブロック太郎」と批判されても、河野氏は「本当に見るに堪えない、読むに堪えない罵詈雑言を私のフォロワーに読ませる必要はないということで、私は堂々とブロックします」と話しています。




フォロワー数が2位の高市氏。選挙対策の拠点の部屋の壁には、熱烈な応援コメントがずらり。

この応援メッセージを背負って高市氏も「とにかく私は日本を守るために未来を拓くために精一杯働いて参りますので、これからも応援してください」と述べています。

高市氏を支持する山田宏議員は「ちゃんと受け取っていますよってSNSで反応していくことが、また高市さんの力になっていくと思うので、ちゃんと見てますということをおこたえする義務がある」と話しています。

その高市氏をめぐっては、Twitter上で河野氏を凌ぐ現象も起きています。

これは4人の名前を含むツイートを比較したもの。赤で記した高市氏に関する件数が緑の河野氏を上回り、立候補表明の日や告示日には大きな山に。熱烈な支持層が反応しているのでしょうか。

こうした中、一部からは他の候補を罵倒するコメントも相次ぎました。

高市氏自ら誹謗中傷などをやめるよう呼びかける事態にもなっています。




フォロワー数3位の岸田氏は、力を入れるインスタグラムで“岸田ファミリー”をアピール。

岸田前政調会長「今回は家族企画ということですが、進行の方は息子の翔太郎に委ねたいと思います」

妻と過ごす時間を大切にしていると語る岸田氏。夫婦で「相性診断クイズ」に挑みました。お題は、妻の得意料理。

「お好み焼き」と書いた岸田氏に対して、奥さんの答えは「肉じゃが」。

“堅物でつまらない”と言われてきた岸田氏ですが、SNSでも家族や地元の話題を積極的に発信するなどイメージ改革に努めています。




一方、フォロワー数が最下位の野田氏。ネット発信の指導役を務めるのが、選挙対策本部長を務める三原じゅん子議員です。

Qなにアップしてるんですか?

野田幹事長代行「私のアメブロをちょっと」

三原じゅん子議員「あんまタイトルかぶらないように」

野田幹事長代行「この人はもうSNSの専門家だけど、私はおばさんブロガーみたいな感じ。必死よ」

三原じゅん子議員「そんなことない」

野田幹事長代行「めんどくさいときは日にちだけ」

三原じゅん子議員「ダメです」

野田幹事長代行「厳しい」

挨拶まわりなどに追われ、ネット戦略にまで手が回わっていない状況です。




一方、立憲民主党の枝野代表は23日、「審議拒否して議論もしないで何がコロナ対策だ。こういう政治、表紙替えたからといって変わると思いますか。国民の命と暮らしを守ることよりも、自分たちの権力闘争」と述べたうえで、改めて総選挙での政権交代の必要性を訴えました。