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SNS分析 高市氏“推し”ナゼ? 総裁選

2021年9月23日 1:03
SNS分析 高市氏“推し”ナゼ? 総裁選

有働由美子キャスター
「あと1週間となった自民党総裁選ですが、SNS上の戦いも熱くなっています。ツイッターのフォロワー数で最も多いのが242万人超えの河野氏ですが、注目は高市氏です。これまでツイッターをほとんど活用してこなかったのですが、再開してからたった1日でフォロワーが10万人増えたのです」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「ネット上のブームが一目でわかるのが、日本テレビがSNSの分析ツールを使って、各候補のフルネームを含むツイート数を分析したものです。高市氏は、他の3候補と比べても群を抜いて多いです。最初の大きな山は4日で、安倍前総理が高市さんを支援することが大きく報じられた日です。次の山は9日で、この前日に正式に立候補を表明しています。そして、一番高い山がある17日は告示日です」
「岸田氏は1万件台、野田氏は5万件台、河野氏は9万件台ですが、高市氏だけ32万件と突出しています」

有働キャスター
「なぜ高市氏だけ、突出しているのでしょうか?」

小栗解説委員
「政治とネットメディアに詳しい駒澤大学の逢坂准教授によりますと、『アクティブなネットユーザーの中には強気な外交姿勢を好み伝統を重んじる保守的な発言を評価する傾向があり、保守派の高市氏とユーザーの特性があっているのでは』と分析しています。ただ、『ネット世論は必ずしも国民を代表しない』とも話しています」
「また、高市氏の周辺からは『ネットで応援してくれる人の中には、あまりにえげつない他候補への罵倒が多い。総裁選には逆に不利になる』との懸念の声もあがっていて、高市氏自身も、20日、ツイッターで誹謗中傷をやめるよう呼びかけています」

有働キャスター
「辻さんは、こうしたSNSの動き、どう考えますか?」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー)
「前提として、フォロワーやリツイート数と内容の是非や信ぴょう性は必ずしも比例するものではないというのが、まず大事なところだと思います。特にツイッターは限られた情報量の中で深く考えずに『いいね』や『リツイート』ができてしまうので、断定的な言い回しや攻撃的な言葉が伸びやすい傾向にあると思います。数だけで見ず、発信元アカウントの信ぴょう性なども併せて情報を見ていく必要があると思います」

有働キャスター
「SNSが重要なツールになっているだけに、いまなぜ、それがトレンドになっているのかを考えながら使わないと、と思います」

9月22日放送『news zero』より。