総裁選“決選投票”もつれこむ接戦の見通し
自民党の総裁選挙は、29日、投開票が行われます。河野ワクチン担当大臣、岸田前政調会長、高市前総務大臣、野田幹事長代行の4人が立候補していますが、決選投票にもつれこむ接戦となる見通しです。
総裁選の投開票は、東京・港区のホテルで、29日午後1時から始まります。情勢は、「最後にふたを開けるまで分からない」との声があがる大接戦で、各候補は、29日朝、心境を語りました。
河野ワクチン担当大臣
「もうやるべきことをしっかりやりましたので、あとは国民の皆様の審判を待つだけです。(昨夜は)もう爆睡しました」
岸田前政調会長
「やることはやり尽くしたという思いがしております。あとは天命を待つだけであると思っています。勝利を確信しております」
高市前総務大臣
「とてもすがすがしい気持ちでございます。なんとか勝ちにいってまいります」
野田幹事長代行
「みんなで一緒に今日の日を迎えることができて、本当にうれしく思います。日々100%、それ以上かな、活動できたことを本当に誇りに思っています」
29日の総裁選は、党員・党友票でリードするとみられる河野氏と、議員票でリードする見通しの岸田氏の2人を軸に争われ、いずれの候補も過半数には届かず、上位2人の決選投票にもつれこむのがほぼ確実な情勢です。
河野氏の陣営の議員は、党員・党友票について、「40以上の都道府県で河野氏が1位になるだろう」との見通しを語り、こうした情勢が伝われば、議員票も若手を中心に河野氏に流れるのではとの期待感を示しました。
また、岸田氏の陣営幹部らによりますと、決選投票になった際に、岸田氏と高市氏の両陣営が2位と3位になれば、お互いに協力することで合意したということで、河野氏を逆転することを狙います。
決選投票になれば、新総裁は、29日午後3時過ぎ、午後4時までには決定する見通しです。