決選投票見据え支持拡大へ 自民党総裁選
自民党の総裁選挙に向けた戦いは混戦模様のまま、後半戦に入りました。各候補者は1回目の投票で決着がつかず、決選投票にもつれこむ事も視野にいれ、支持拡大の動きを活発化させています。
◇
「われらの河野太郎が入場いたします」
24日、河野氏の陣営が開いた会合。メッセージを寄せたのは、河野氏と親交があるというYOSHIKI氏。
YOSHIKI
「みなさん、こんにちは。X JAPANのYOSHIKIです」
ワクチン接種を進めた河野氏をたたえエールを送りました。
河野ワクチン担当相
「国民のみなさんの声、党員のみなさんの声に耳を傾ける、そういう自由民主党をみなさんと一緒につくって参りたいと思います」
世論の高い支持を背景に、議員票の積み増しを目指す河野氏。
しかし、誰も過半数を占める票をとれず、決選投票にもつれこむとの見方が強まる中、河野氏の陣営からは、決選投票では高市氏の票が岸田氏へ流れるのではと、焦りの声も上がっています。
河野氏支持の議員
「このままいったら決選投票で岸田が高市陣営と組んで勝ってしまう」
◇
議員票で優位にたっているとみられる岸田氏は、さらなる支持を呼びかけました。
岸田前政調会長
「人は1人では生きていけない、絆・あたたかみ、こういったものをしっかり感じられる社会をつくっていく。こうした政治を進めていきたいと思っています」
岸田氏の陣営からは…
岸田氏を支持 遠藤利明議員
「政治の事ですから色んな手練手管もあるかもしれません。このためにはこっちにこう票を回してと、そんな話も聞こえてきます」
岸田氏支持の議員
「1回目の投票で2位は死守しなければ」
決選投票をにらんで、各陣営の水面下の駆け引きがはげしくなっています。
◇
シンガー・ソングライター 嘉門タツオ氏
「ちゃらりー奈良から総裁」
高市前総務相
「おっしゃ!」
長年親交のある嘉門タツオ氏から歌でエールを送られた高市氏。
その後、大ファンだというデーモン閣下とも会い、コロナ禍で困窮した音楽事業者などの状況について説明を受けました。
高市前総務相
「総裁選に勝てたら、たまに人間の姿に戻った閣下とごはん食べたいな」
ミュージシャン デーモン閣下
「これが素顔ですので」
高市氏も支持拡大をねらい、著名人と相次いで対談しました。
◇
こうした中、野田氏も23日、ホリエモンこと堀江貴文氏と対談。
その際、堀江氏から「ぶっちゃけどうなんですか?誰が当選するんですか?」と問われ、「まだわかりません。私以外の誰かなんだろうなと」と、敗北宣言とも取れる発言が…。
野田氏支持の議員
「彼女を総裁選に出して論戦に幅を持たせるのが第1目標だから」
◇
一方、立憲民主党は24日、衆院選に向けた外交・安全保障に関する公約を発表しました。
立憲民主党 枝野代表
「安倍、菅政権の9年近くの間に壊されてきたものを、従来の我が国の外交安全保障の王道に戻す」
日米同盟を基軸とした外交などは継続性を持たせるとする一方、アメリカ軍普天間基地の辺野古移設を中止することや、日米地位協定の改定などを盛り込んでいます。