自民党総裁選情勢調査“決選投票”ほぼ確実
日本テレビが、自民党の党員・党友を対象に、独自に電話調査を行うなど、総裁選挙の最終盤の情勢を探ったところ、河野ワクチン担当相が1位となるものの、過半数は獲得できず、決選投票となるのがほぼ確実であることがわかりました。
電話調査は、全国の有権者のうち、自民党の党員・党友であると答えた人を対象に行ったものです。今回の総裁選挙で誰に投票するかたずねたところ、河野氏が40%でトップ、岸田氏が25%で続き、高市前総務相が19%、野田幹事長代行が6%でした。「まだ決めていない・わからない」との回答は10%でした。
この結果を総裁選挙の仕組みに従って党員・党友票に換算すると、382票のうち、河野氏が全体の40%を超える170票程度を獲得する情勢であるものの、過半数には届かず、岸田氏は110票ほど、高市氏は80票ほど、そして、野田氏は25票ほどを獲得する情勢であることがわかりました。
一方、同じ382票の国会議員票の情勢について、日本テレビが取材したところ、岸田氏が全体の30%強、120票程度を固めているほか、河野氏も30%を超え、120票をうかがう情勢、高市氏は約20%の70票程度を獲得する情勢で、野田氏は、推薦人20人以上の支持が広がっていません。また、約10%の議員が態度を明らかにしていません。
党員・党友票と国会議員票を合わせると、河野氏が280票以上獲得し、1位となる情勢ですが、過半数の383票を獲得できない見通しです。このため、230票程度を固め、2位になる可能性が高い岸田氏と、河野氏による決選投票となることがほぼ確実な情勢です。
ただ、党員・党友への調査で「まだ決めていない」などと答えた人が約10%いるほか、国会議員では直前で投票先を変える議員も現れる可能性があります。このため、情勢は変わる可能性も残っています。
【日本テレビ緊急電話調査】
9月25日~26日に実施
全国の有権者のうち自民党員・党友と答えた1002人が回答