岸田新総裁 ツイッターのフォロワー急増
総裁選前日から当日にかけてのツイッターのデータを調べると、勝利した岸田文雄氏のフォロワー数が急増したほか、「安倍」というワードが数多くつぶやかれていて、総裁選への安倍元首相の影響力が関心を集めたとみられることが分かりました。
■岸田新総裁のフォロワー数 3倍に急増
岸田文雄氏が自民党の新総裁に選出されて以降、岸田氏のツイッターフォロワー数は30日午後9時時点で約26万以上のフォロワーを獲得し、前日比で約3倍まで急増しました。その後もフォロワー数は増え続けていて、新総裁の動向や発言が高い関心を集めています。
■高市氏の「ネット人気」は健在
総裁選直後の4候補のツイートの中で、最も多くリツイートされたのは「結果は残念でしたが、国会議員票の2位は励みになりました」という、高市早苗氏の動画付きの投稿でした。リツイート数は、30日の正午までに約1.7万回を記録し、ネット上での人気の高さを改めて示しました。
■ネットユーザーの関心も岸田新総裁に集まる
岸田氏が新総裁就任直後に投稿した、自民党総裁席に座る自身の写真付きツイートも8000回以上リツイートされました。特に「妻がお好み焼きを作ってくれました」というツイートは、30日以降に急激に拡散して3万4000回以上リツイートされ、総裁選期間の各候補者の投稿と比べても最も多くなりました。
「候補者名に関連する」ツイート数を分析したところ、岸田氏が約14.8万件で、約13万件の高市氏を逆転。「候補者名」のフルネームが入ったツイート数でも、岸田氏は前日比10%以上増加したのに対し、高市氏は8%以上減少しました。
総裁選の期間を通じて岸田氏は、ツイッターのフォロワー数などで高市氏、河野太郎氏に大きく差をつけられていましたが、勝利したことでネットユーザーの関心も逆転する形となりました。
■「総裁選」関連ツイート 「安倍」のワードが多数
総裁選関連のツイートに含まれる「ワード」のうち、出現回数などを文字の大きさで示す「ワードクラウド」で分析したところ、総裁選当日らしい「決戦」や「結果」とともに「安倍」というワードが数多くつぶやかれたことが分かりました。ネットユーザーの間でも、総裁選への安倍元首相の影響力が話題になったとみられます。
*データ提供・JX通信社
*写真:総裁席に座る岸田新総裁(岸田氏のツイッターより)