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総裁選の投票率 新総裁の地元広島が日本一

2021年10月1日 20:51
総裁選の投票率 新総裁の地元広島が日本一

29日に行われた自民党総裁選。4候補それぞれの地元での投票結果を比較すると、勝利した岸田文雄新総裁の地元・広島で「投票率」が全国で唯一9割を超え、地元関係者も「驚いた」と語りました。岸田氏の「得票率」も8割を超える結果となりました。

総裁選は国会議員1人1票の「国会議員票」と全国の党員・党友による投票で配分が決まる「党員票」で争われました。

■「投票率」全国1位は岸田新総裁の地元・広島が唯一9割超

総裁選の「党員票」の開票結果を分析すると、投票率で4人の候補者の地元はいずれも上位となりました。今回と同じ形式で行われた2018年の総裁選でも、同様の傾向が見られましたが、岸田新総裁の地元・広島は今回、全国で唯一9割を超えました(90.79%)。これには自民党広島県連の関係者も「投票率が9割を超えたのは驚き。党員などへの働きかけもあり、後半になって投票する人が増えた。ほとんど岸田氏に投票したのではないか。広島は地元意識が非常に強い県」と述べています。

また、全体の投票率を今回と前回2018年の総裁選で比べました。61.74%から69.00%と約7ポイント上がっていて、党員の関心も高かったとみられます。

■「得票率」も岸田新総裁は地元・広島で8割超

「党員票」の開票結果のうち「得票率」を分析すると、岸田氏は地元の広島で84%と圧倒的な支持を集めました。

河野太郎氏は地元の神奈川で66%の票を獲得。神奈川は河野氏を支持した菅首相や小泉進次郎氏が地元ですが、完全に圧倒するまでには至りませんでした。そのほか、高市早苗氏は地元の奈良で72%、野田聖子氏は岐阜で37%でした。

他の県を見ると、岸田氏は高市氏を支持した安倍晋三前首相の地元の山口県でも1位(40%)でした。また河野氏は、今回立候補を見送り、河野氏の支持にまわった石破茂氏の地元の鳥取県でも82%となり1位でした。

写真:Visualised with Flourish