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焦点は甘利幹事長の後任へ…岸田首相に打撃

2021年11月1日 11:46
焦点は甘利幹事長の後任へ…岸田首相に打撃

第49回衆議院選挙が行われ、自民党が261議席を獲得し「絶対安定多数」に達しました。一方、立憲民主党は公示前の議席を下回る厳しい結果となりました。

自民党では1日、臨時の役員会が開かれていて、焦点は辞任の意向を固めた甘利幹事長の後任人事に移ります。

──甘利幹事長の処遇はどうしますか?

岸田首相「よくお話をします。最後は私が決めます」

岸田首相は1日午前、小選挙区で敗れた責任をとって辞任の意向を固めている甘利幹事長の処遇について、「最後は私が決める」と述べました。

今回の選挙結果を受けて、自民党幹部は、「もっと厳しい状況が予想されていた中で、競り勝ったということだ」と胸をなで下ろしました。

ただ、岸田首相にとっては、自身の強い希望で幹事長に起用した甘利氏を交代させるのは大きな打撃となります。すでに後任人事の検討が進められていますが、党内が納得する人事をできるのか、岸田首相の手腕が問われることになります。

       ◇◇◇

立憲民主党・福山幹事長「議席を減らすということになり、多くのご支援をいただいた皆様のご期待に添えることができなかったことについては、心からおわびを申し上げたいと思います」

一方、立憲民主党は100議席を割り込む結果となり、福山幹事長は「党の執行部として、責任があると考えている。私の対応については腹を決めている」と述べました。

立憲では、平野選対委員長や辻元副代表など幹部が落選する結果となり、ある中堅議員は「惨敗だ。枝野代表の責任問題は避けられない」と話しました。

自民・立憲とも来年の参院選に向け、態勢の立て直しが迫られます。