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「幹事長にしてはいけない人」任命責任は…

2021年11月1日 17:15
「幹事長にしてはいけない人」任命責任は…

衆議院選挙を受け岸田首相が会見を行い、小選挙区で敗北し辞意を固めている自民党の甘利幹事長の処遇について「できるだけ早く対応を決めたい」と述べました。

岸田首相は、甘利氏については政治と金の問題で批判をあびることが予想される中、あえて幹事長に起用しただけに対応に苦慮しています。

岸田首相「甘利幹事長の方から進退、私に預けると。本人とよく話しあった上で、できるだけ早いうちに私が対応を決定したい」

これに先立ち、甘利幹事長は「岸田総理に会い辞意表明をした。一両日中に対応がなされるのではないか」と述べました。

岸田首相は2日朝、COP26に出席するためイギリスに出発することから、後任人事は1日にも決定するものとみられますが、まだ有力な候補者が浮上していないことから、自民党のベテラン議員は「甘利さんが変にもったいぶった言い方をしているから、岸田総理が慰留する可能性もあるのではないか」と指摘しています。

しかし、ある閣僚経験者が「幹事長にしてはいけない人を任命した岸田総理の責任は重い」と批判するなど、自民党内では辞任は不可避との声が大勢で、対応次第で岸田総理の求心力を失うことになりかねず対応が注目されます。

立憲民主党・枝野代表「結果的に議席を減らしたことは大変残念ですし、申し訳なく思っています」

一方、立憲民主党は議席を減らしたことで、党幹部が「このままの路線でいくなら一体今後、何を目標にするというのか」と漏らすなど、党内からは枝野代表の責任を問う声や執行部の一新を求める意見が噴出しています。

枝野代表は自らの進退について「明日(2日)の役員会までに考え方を示す」と述べました。

福山幹事長は「私の対応については腹を決めている」と辞任を示唆していますが、党内からは「枝野代表を守るために辞任するのだろう」と冷ややかな見方が出ています。

自民党のベテラン議員が「今回の選挙は勝者なき選挙だ」と語った通り、国民の審判を経て自民党も立憲民主党も新たな体制を構築する必要に迫られる事態となっています。