安倍元首相、最大派閥会長に…影響力さらに
第2次岸田内閣の発足から一夜が明け、自民党では最大派閥の会長に安倍元首相が就任するなどさまざまな動きがありました。
93人が所属する自民党の最大派閥、安倍派の会長に就任したことで、安倍氏の影響力はさらに強まることになります。
安倍派会長・安倍元首相「憲法改正はまさに立党以来の党是でもあります。その議論の先頭に皆さん、清和会(安倍派)は立とうではありませんか」
安倍新会長は、「我々は岸田政権を支えていく背骨である」と語りました。
安倍氏に近い議員は「これまでは政権に対し安倍さん個人の力で影響力を及ぼしてきた。今後は、最大派閥の会長という力を行使する根拠ができた」と指摘しました。
ただ、岸田首相が行った人事に安倍氏が不満を抱いているとの指摘もあり、ある自民党幹部は、「安倍さんは政権を支えると言っているが、どういう動きをしてくるかは注意して見ないといけない」と警戒感を示しました。
一方、衆議院選挙で落選した石原伸晃元幹事長は、派閥の会長を辞任する考えを表明しました。
石原伸晃氏「石原派は、きょうをもって幕を下ろさせていただきたいと思います」
こうした中、岸田首相は自らの派閥の会合で「この国が内外に大きな課題を抱えている状況だからこそ、岸田派として力を合わせて努力をしていきたい」と語りました。
現職の首相が派閥の会合に出席するのは異例のことで、自民党内では勢力の拡大を競う派閥の存在感が増すことになりそうです。