岸田首相 アフリカ歴訪、最初の訪問国・エジプトでシシ大統領と首脳会談
アフリカを訪問している岸田首相は最初の訪問国、エジプトでシシ大統領と首脳会談を行い、ウクライナ問題で法の支配に基づく国際秩序の重要性を確認しました。
会談で、岸田首相はロシアによるウクライナ侵略について、「国際秩序の根幹を揺るがす暴挙は、決して許せない」と述べ、両首脳は「法の支配に基づく国際秩序が重要」との認識で一致しました。
岸田首相「シシ大統領とは法の支配に基づく国際秩序を守ることの重要性、世界のどこであれ、力による一方的な現状変更は認められないということで一致をいたしました」
エジプトは、ロシアから小麦や武器を輸入するなど深いつながりがあり、これまで、ロシアへの制裁や名指しでの批判はしていません。一方で、ロシアに即時撤退などを求める国連決議に「賛成」するなど、ロシアとG7に対し「中立的な立場」をとっています。
岸田首相としては今回のアフリカ訪問で5月のG7広島サミットに向け、エジプトをはじめとした新興・途上国「グローバルサウス」との連携を強化する狙いがあります。
会談後、岸田首相は、ギザのピラミッドの近くに建設中の博物館を訪れ、カイロ中心街からピラミッドや博物館まで地下鉄を通すべく、ODA(=政府開発援助)の支援を継続すると表明しました。両国の経済関係を一層、緊密なものとする狙いです。
岸田首相は、グローバルサウスの中でも発信力が大きく、“中東・アフリカの安定の要”とされるここエジプトからアフリカ歴訪をスタートしました。次はガーナを訪問する予定です。