記録的大雨で被災 由利本荘市とにかほ市の市長が知事を訪問 職員派遣や財政支援を要望
先月の記録的な大雨で大きな被害を受けた由利本荘市とにかほ市の市長が、佐竹知事の元を訪れ、復旧作業に携わる職員の派遣や、財政的な支援を要望しました。
いずれの市でも、復旧作業のための専門知識を持った職員が必要だと訴えていて、県は、可能な限り対応する考えです。
今月1日時点のまとめで、被害の総額が87億円以上にのぼっている、由利本荘市の湊貴信市長は、県による財政的な支援のほか、道路の復旧や河川改修工事への支援を求める要望書を、佐竹知事に手渡しました。
湊市長は、特に人手不足が深刻だとして、県職員の派遣を要請しました。
これに対し佐竹知事は、土木・建設関連の部門の職員や、OBなどにも協力を求め、可能な限り対応したいとの考えを示しました。
由利本荘市 湊貴信 市長
「役所として足りないのが、マンパワーがどうしても足りないということがあってですね。多くの皆さんに(応援に)おいでいただいておりますが、それでもやっぱりちょっと足りないというところがありますので、引き続き人的支援をぜひお願いをしたいと」
市内の一部で大規模な地すべりが発生した、にかほ市の市川雄次市長も、知事と面会しました。
市川市長は、地すべりのほか、住宅や道路の一部に被害が及んだことを説明したうえで、由利本荘市と同様、人的な支援を求めました。
市川市長は、道路や斜面の復旧作業を進めるにあたっての、専門的な知識や技術を持った職員が特に必要だと訴えました。
にかほ市 市川雄次 市長
「大規模地すべりとなりますと、私どもどのように工事をしていけばいいのか、あるいは測量自体から難しいところがありますので、技術的に県の皆さんのお力をお借りしなければ。人数も元々少ない、技術者も少ないということもありますので。そういうところで県にぜひお願いをしたいと」
県は、来月の県議会に、復旧に関連する費用を盛り込んだ補正予算案を提出することにしています。