秋田県の佐竹知事 最後の県議会で「秋田の発展に向け努力していきたい」
県議会は、6日、本会議が開かれ、防災力強化やクマ対策などの費用を盛り込んだ県の新年度当初予算案を、原案通り可決し、閉会しました。
来月退任する予定で、最後の議会となった佐竹知事は「退任後も秋田の発展に向け努力していきたい」と述べ、議場をあとにしました。
県政のトップとして佐竹知事が議場に入るのは、6日が最後です。
防災力の強化や、クマ対策などの費用を盛り込んだ、県の新年度当初予算案は、賛成多数で原案通り可決されました。
対話型の県政を掲げて、4期16年、提出した議案が否決されることは一度もなかった佐竹知事。
議長からねぎらいの言葉が贈られました。
県議会 北林丈正 議長
「県政の発展と県民福祉の向上に寄与された業績は誠に顕著であります」
「激甚化、頻発化する自然災害、新型コロナウイルス感染症、ツキノワグマによる人的被害など、数多くの課題や難局を解決すべく、県民の先頭に立って、全身全霊を傾けて対応に当たって来られたその姿は、決して忘れることができません」
県職員時代から地方自治に携わり、半世紀あまり。
秋田が抱える課題に対し、本質的な部分への対応と、枝葉の部分への対応を、バランスよく進める必要があると訴えました。
佐竹 知事
「歴史は繰り返すという視点からも、かつて本県は国を支える大きな存在だったことを思いおこし、県民が自信を取り戻し、これからは本県が有する多くの有形無形の地域資源を、付加価値をつけながら、最大限に活用し、再び、国の存在に欠かすことができない地域として、存在感を高めながら、県民誰もが安心と豊かさを実感できる、故郷・秋田の創造を目指し、県議会と新たなリーダーが多角的な視点を持ちながら議論を尽くし、ダイナミックに県政運営を進めていただくことを強く望むものであります」
「本当にありがとうございました」
佐竹知事は「退任後も秋田の発展に向け、一個人として努力していきたい」と述べ、議場をあとにしました。