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「言うことを聞かないやつは懲戒免職にしてやる」関 鹿角市長のパワハラ調査結果公表 市長は一部を否定「発言には前後もあるので、その内容を精査したい」

2024年8月21日 18:01
「言うことを聞かないやつは懲戒免職にしてやる」関 鹿角市長のパワハラ調査結果公表 市長は一部を否定「発言には前後もあるので、その内容を精査したい」

鹿角市の関厚市長による職員へのパワーハラスメント=パワハラがあったかどうかを調べるアンケートの結果が公表されました。

回答した市の職員のうち約3割にあたる75人がパワハラを受けた、あるいは目撃したと記しています。「言うことを聞かないやつは懲戒免職にしてやる」「退職金をもらえなくしてやろうか」といった具体的な発言も示されました。

鹿角市 金沢修総務部長
「パワハラについて客観的に認定するものではなくて、職員がパワハラまたはパワハラ的な言動を受けた、または目撃したかいなかを調査したものです。」

鹿角市は今年6月、市の幹部職員が市議会で「市長の発言がパワハラ的なものに感じた」と発言したことなどを踏まえて、一部議員の求めに応じて実態の調査を進めてきました。

市が先月、職員273人に対して関厚市長のパワハラについてアンケートしたところ、257人が回答しました。このうち25人がパワハラまたはそういった言動を受けたと答え、50人が受けてはいないが目撃したと回答しました。具体的な発言も示されています。

鹿角市 金澤修総務部長
「地方公務員賠償責任保険に加入したと話し、『これで俺の言うことを聞かない職員は懲戒免職にしてやる』と脅しともとれる高圧的な態度で発言していた」

「市長の会話の中で『首が飛ぶぞ』と発言があり、不快に感じることがあった」

このほか「おまえ、退職金をもらえなくしてやろうか」という発言があったとする回答も。特定の事業所に対して「挨拶に来ないから」などの理由で補助金の起案書を長期間にわたり決裁しなかったといった回答もありました。

また、職員の半数以上が「我慢して何もしなかった」と答えています。職場のモチベーションが下がりストレスを感じているという声や、トラウマがあるといった精神的な影響を訴える声もありました。

鹿角市 舛屋修美副市長
「わたくしの感覚としてはやはりその場におりますので、概ねあの通りだなというふうには考えています」「市長の態度っていうのはいろいろ個別の言葉ということではないんですが、そういう態度はあったというふうに私は受け取っております」

関市長はアンケートに記された内容のうち一部のみを否定したうえで次のように述べました。

「大変厳しい状況だったというのはこの3年間だったので、厳しい中で厳しい発言をしたというようなことは記憶をたどってですね、みなきゃいけないと思っています」

関市長は一つひとつに対する言及は避けて、「発言には前後もあるので、その内容を精査したい」と繰り返し述べるにとどまりました。

鹿角市では、これまで一般の職員によるパワハラに対するマニュアルはあったものの、市長など特別職に対するものはありませんでした。

市は今回の調査結果を踏まえて特別職を対象にしたパワハラマニュアルの作成やパワハラを禁止する条例の制定、それに、市長によるパワハラがあったかどうかを認定する第三者委員会の設置を検討することにしています。

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