石破首相は25日、医療・介護・障害福祉の関係者と意見交換会を行い、「生産性の向上やさらなる賃上げの支援が現場に確実に届くよう取り組むこと」などを福岡厚労相に指示しました。

石破首相は、医療や介護分野における賃金が上がらない点や人手不足な現状について「日本の1番大きな課題、特に地方において顕著なのは医療であり介護である」と強い危機感を示しました。

また石破首相は、出席した関係者から賃上げや生産性の向上に関する取り組みについて説明を受けたほか、人手不足の解消に向けたテクノロジーの活用などについても意見を交わしました。

その上で、石破政権として「賃上げこそ成長戦略の要」と位置づける中、2024年度補正予算において「生産性の向上やさらなる賃上げの支援が現場に確実に届くよう取り組むこと」などを福岡厚労相に指示しました。

意見交換の参加者は、あらためて政府に「人材確保は大きな課題で他産業に大きく溝をあけられている。担い手確保の観点からも全産業に負けない賃上げの実現に向けて政府の後押しをお願いしたい」と強く要望しました。

ある政府関係者は今回の意見交換を受け、「人材確保と賃上げを同時進行で進め、工夫していくことが大事だ。各分野への支援を加速させる」としています。