岸田首相は、あさって13日の内閣改造・自民党役員人事をめぐり、自民党本部で党幹部と相次いで会談を行っています。

岸田首相は11日午後1時に自民党本部に入りました。先ほどまで茂木幹事長と会談し、人事について意見を交わしたものとみられます。

内閣改造・党役員人事で、茂木幹事長については複数の政府・与党幹部が「続投」との見方を示しています。ただ、岸田首相周辺にはポスト岸田への意欲を隠さない茂木氏の交代論がくすぶっているほか、茂木氏本人も周辺に対して「まだ直接は留任と言われていない」と話していて、会談では政権の骨格人事について意見交換したものとみられます。

また、岸田首相は11日午後、関口参院議員会長や森山選対委員長と相次いで会談しました。森山氏については要職で起用する方向で検討しています。

1年前の内閣改造で政治とカネの問題や失言が相次ぎ、閣僚の辞任ドミノによって支持率も急落したため、岸田首相は慎重に人選を進める方針です。

ただ、横滑りや再入閣が中心で、政権の顔ぶれが変わらないとプラスの効果は望みにくくなります。自民党幹部からも既に「どうやって刷新感を出そうとしているのか分からない」「人事の目的が分からない」との声も出ています。