自民党5派閥“パーティー券”問題 岸田首相は“裏金作り”を否定
「政治とカネ」の問題で、自民党が揺れています。自民党の5つの派閥が、政治資金パーティーの収入を適切に処理していなかったとの告発を巡り、21日、野党が岸田首相らを追及しました。
◇
支持率が2割台と、政治の世界では政権維持の「危険水域」に入った岸田政権。21日午後、国会では…
立憲民主党 泉代表(衆院予算委、21日午後)
「立憲民主党の泉健太です。ここからが野党の質問ということで、政府をしっかり、厳しく正しくチェックをしていきたいと思います」
立憲民主党の泉代表は、自民党が抱える“新たな問題”について質しました。
立憲民主党 泉代表
「いま、(自民党の)各派閥でですね、いわゆる収入の不記載、これが合計4000万円を超えるのじゃないかと」
立憲民主党の泉代表が質したのは、“政治とカネ”の問題についてです。自民党の5つの派閥が、政治資金パーティーの収入、合わせて約4000万円分を「収支報告書」に記載していなかったとして、東京地検に告発状が提出されています。
立憲民主党 泉代表
「例えば、総理が会長である宏池会(岸田派)は、200万円台の不記載がいま言われているということであります。宏池会の事務局長からも、すでに報告は受けていますか」
岸田首相
「宏池会という政策集団の長としての立場で申し上げるならば、派閥としてご指摘を受けて、収支報告書を訂正した、こうした対応をした、という報告は受けております」
岸田首相は、告発を受け、自身の派閥が「収支報告書」を訂正したことを明らかにしました。
立憲民主党 泉代表
「こうした不記載の事実があったことは、知ってましたか」
岸田首相
「そういった内容については、承知しておりません」
泉代表は、過去に自民党の議員が不記載で議員辞職したことに触れたうえで、次のよう追及しました。
立憲民主党 泉代表
「総理、この責任をご自身、どう考えますか」
岸田首相
「今後、こうしたことは、あってはならないと思っております。適切に今後、対応するよう努めてまいります」
◇
続いて質問に立った、立憲民主党の大西議員は…
立憲民主党 大西健介議員
「この不記載は、(自民党の)5つの派閥全てにあって、多数の団体、多額に上っています。告発人の上脇神戸学院大学教授は、売り上げ総額を過少にして、“裏金”をつくっているのではないか、との疑惑を指摘しています」
岸田首相は、自身の派閥について…
岸田首相
「訂正を行っても、対価の支払い総額、これは全く変わっておりません。その中で、20万円を超えた支払いについて、支払い者の名称を記載しなければならないところ、それが漏れていたということであります。“裏金”云々というご指摘は当たらないと思っております」
“裏金”を作っていない、と否定しました。
立憲民主党 大西健介議員
「自民党総裁として、実態把握をして、自民党として説明責任を果たすように、指示をしていただけませんか」
岸田首相
「各政策集団がそれぞれ、説明責任を果たすべきであると考えます」
大西議員は、安倍派の事務総長だった松野官房長官や、西村経済産業相、現在も茂木派の事務総長である新藤経済再生担当相にも問いただしましたが、それぞれ事実関係などについて、コメントはしませんでした。
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支持率が2割台と、政治の世界では政権維持の「危険水域」に入った岸田政権。21日午後、国会では…
立憲民主党 泉代表(衆院予算委、21日午後)
「立憲民主党の泉健太です。ここからが野党の質問ということで、政府をしっかり、厳しく正しくチェックをしていきたいと思います」
立憲民主党の泉代表は、自民党が抱える“新たな問題”について質しました。
立憲民主党 泉代表
「いま、(自民党の)各派閥でですね、いわゆる収入の不記載、これが合計4000万円を超えるのじゃないかと」
立憲民主党の泉代表が質したのは、“政治とカネ”の問題についてです。自民党の5つの派閥が、政治資金パーティーの収入、合わせて約4000万円分を「収支報告書」に記載していなかったとして、東京地検に告発状が提出されています。
立憲民主党 泉代表
「例えば、総理が会長である宏池会(岸田派)は、200万円台の不記載がいま言われているということであります。宏池会の事務局長からも、すでに報告は受けていますか」
岸田首相
「宏池会という政策集団の長としての立場で申し上げるならば、派閥としてご指摘を受けて、収支報告書を訂正した、こうした対応をした、という報告は受けております」
岸田首相は、告発を受け、自身の派閥が「収支報告書」を訂正したことを明らかにしました。
立憲民主党 泉代表
「こうした不記載の事実があったことは、知ってましたか」
岸田首相
「そういった内容については、承知しておりません」
泉代表は、過去に自民党の議員が不記載で議員辞職したことに触れたうえで、次のよう追及しました。
立憲民主党 泉代表
「総理、この責任をご自身、どう考えますか」
岸田首相
「今後、こうしたことは、あってはならないと思っております。適切に今後、対応するよう努めてまいります」
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続いて質問に立った、立憲民主党の大西議員は…
立憲民主党 大西健介議員
「この不記載は、(自民党の)5つの派閥全てにあって、多数の団体、多額に上っています。告発人の上脇神戸学院大学教授は、売り上げ総額を過少にして、“裏金”をつくっているのではないか、との疑惑を指摘しています」
岸田首相は、自身の派閥について…
岸田首相
「訂正を行っても、対価の支払い総額、これは全く変わっておりません。その中で、20万円を超えた支払いについて、支払い者の名称を記載しなければならないところ、それが漏れていたということであります。“裏金”云々というご指摘は当たらないと思っております」
“裏金”を作っていない、と否定しました。
立憲民主党 大西健介議員
「自民党総裁として、実態把握をして、自民党として説明責任を果たすように、指示をしていただけませんか」
岸田首相
「各政策集団がそれぞれ、説明責任を果たすべきであると考えます」
大西議員は、安倍派の事務総長だった松野官房長官や、西村経済産業相、現在も茂木派の事務総長である新藤経済再生担当相にも問いただしましたが、それぞれ事実関係などについて、コメントはしませんでした。