永岡文科相 卒業式でのマスク「取り扱いを決めた事実はない」 「家庭の判断」発言に“無責任”と批判も…事実上の修正
国会で小中学校の卒業式でマスクを着用するかどうかは「家庭の判断」と発言した永岡文部科学相は、2日午後、急きょ会見を開き、「取り扱いを決めた事実はない」などと釈明しました。
「家庭の判断」とした永岡文科相の発言に対しては、与党内からも「無責任だ」という批判が出ていました。このため、永岡文科相は午後になって自らの発言を事実上、修正した形です。
永岡文科相は2日午前中の国会審議で、小中学生の卒業式でのマスク着用について「家庭での議論を含めてマスクをしなければ嫌だというお子さんはマスクをし、マスクは外すと家庭で決めた方はマスクを外しての参加となると思う」と述べました。
マスクの着用は「家庭の判断で」という考えを示したわけですが、午後になって急きょ会見を開き、釈明しました。
永岡文科相「現時点で卒業式のマスクの取り扱いにつきまして、決めたという事実はございませんので、政府全体での検討を踏まえまして、卒業式等を含めた学校におけるマスクの着用に関して今後どのような対応していくかにつきましては、なるべく早く検討してまいりたい」
永岡文科相は自らの発言について「着用は個人の判断に委ねる、という政府の考え方を説明した。卒業式の着用ルールについては何も決めていない」と釈明しました。
永岡文科相は午前中の発言について「撤回するわけではない」と繰り返しましたが、事実上、修正した形です。
その上でマスク着用の新しいルールについて、見直しの時期も含め「早期に示したい」と述べました。