第2次岸田改造内閣でこれまでに「世界平和統一家庭連合」、いわゆる“統一教会”との関係を認めた大臣は7人。副大臣は10人、さらに政務官でも少なくとも11人が認めています。杉田水脈総務政務官は「統一教会にご支援いただくのは何の問題もない」と過去にツイートしていました。その真意は…。

　　　　◇

韓国で行われた、いわゆる“統一教会”の式典。14日、壇上には、総裁・韓鶴子（ハン・ハクチャ）氏の姿があり、大きな花束にそっと手を添えました。

司会
「真の父母さまが、天の父母さまに花かごをささげられます」

教団の創始者、文鮮明（ムン・ソンミョン）氏の没後10周年の記念セレモニー。韓総裁は、会場の信者らへ次のように呼びかけました。

韓鶴子総裁
「真のお父さま（文鮮明氏）は、皆さんがゆるぎない信仰心を持ち美しい家庭を持つことを願っているでしょう。私は皆さんを信じています。愛しています」

教団の大規模イベントは、15日まで行われました。

　　　　◇

その教団との関係について、総務省の新政務官である杉田水脈氏は15日夕方の就任会見で、“支援を受けたことはない”と述べましたが…

総務省　杉田水脈政務官
「関係団体を含め旧統一教会から、金銭的な支援や人的支援などを受けたことは一切ありません」

2016年、ツイッターに“教団信者からの支援は問題ない”などと投稿していました。

杉田政務官のツイッター（2016年8月5日）
「幸福の科学や統一教会の信者の方にご支援、ご協力いただくのは何の問題もないのですが、どうしても宗教団体の名前が出ると日本国内では過敏に反応して『バックに宗教団体がいるでは』と言った憶測が飛び交い、苦情や問い合わせが事務所にあります。ので、その都度このように否定します」

これについて15日午前、杉田政務官を直撃すると、“支援者の精査はできない”との趣旨だったと説明しました。

総務省　杉田水脈政務官
「『問題ない』という意味の取り違いだと思うんですけど、そういう人たちに例えば本を買っていただいたり、後援会入っていただいたり、ツイッターにフォローしていただいたりってことが、精査できませんという意味」

また2019年、教団に近い政治団体の幹部が主催者の1人だった講演会に参加していたことを指摘されると――

総務省　杉田水脈政務官
「当該講演会の主催団体が旧統一教会の関連団体だったとは、存じ上げておりませんし、また現在におきましても、関連団体であったという事実は確認できておりません」

――確認はとれていない？　「これ以上の確認はとらない」という理解でよい？

総務省　杉田水脈政務官
「えっと…確認といいますと、これ以上何を調べればいいのか」

――関係している団体自体がないから調べられない？

総務省　杉田水脈政務官
「ではなく、その団体が関係団体であるかどうかというのは、逆に誰が定義をされるんですかね。定義が分かりませんので、これ以上のことは申し上げられない」

　　　　◇

一方、15日、教団との関係を明らかにしたのは葉梨法相です。2008年ごろ、教団の関連団体が発行する月刊誌にインタビュー記事が掲載されたとした上で――

葉梨法相
「取材に応じたからといって、当該団体と関係があるとは認識しておりません」

第2次岸田改造内閣で、これまでに教団との関係を認めた大臣は7人。副大臣は山田環境副大臣ら10人、さらに政務官でも少なくとも11人が認めています。

(8月15日放送『news zero』より)